体成分分析装置(INBODY720)
当院で導入している体成分分析装置(INBODY720)とは、筋肉量、脂肪量、体水分量、部位別筋肉・脂肪バランスなどのデータを提供する医療機器です。家庭用の体脂肪計などとは違い、INBODY720は1~1000KHzの6種類による周波数を用いて全身の測定を行います。INBODY720を用いることによって、筋肉量や脂肪量を可視化し基礎代謝量を認識することで肥満症、メタボリックシンドローム、ロコモティブシンドロームの予防方法や運動療法の支援が一人一人に合わせて解説・説明が行えます。また、定期的に検査することにより経過や変化を追跡できます。
当院ではメタボ教室参加者の検査や運動指導としてINBODY720を使用しています。筋肉量や脂肪量、基礎代謝量、筋肉・脂肪バランスを確認することで多職種が関わり対象者の運動や食事指導まで支援しています。

一般撮影
一般撮影では、胸部、腹部、全身の骨などさまざまな部位を、X線を使用して検査を行っています。胸部・腹部では心臓や肺、臓器、ガスの状態を診ます。骨撮影では骨折や骨腫瘍などの有無、関節炎やリウマチなどの診断を行います。



X線テレビ透視
X線テレビでは身体の中の様子をリアルタイムで写し出す装置で主に胃のバリウム検査などが一般的ですが、カテーテルの挿入・造影、ステント挿入などの血管の治療からイレウスなどの消化管治療にも使用しています。




マンモグラフィ
乳房専用のX線撮影装置で乳がんの初期の微細な石灰化や自分ではわかりにくい小さなしこりなどを検出することができます。
乳房を圧迫板とよばれるプラスチックの板と撮影台で挟み撮影します。個人差はありますが若干の痛みを感じることもあります。できるだけ圧迫することで被ばくの低減、画質の向上に繋がります。
眼底検査
眼底とは目の奥にある網膜や血管、脈絡膜、視神経乳頭などからなり、眼底を診ることで眼の病気がわかるだけでなく、動脈硬化や高血圧、糖尿病による血管の病変なども知ることができます。
骨密度検査
当院では、かかとの部分に超音波を当て、骨密度を測定しております。骨密度(骨の量)だけでなく、同時に骨質(骨の質)も測定しており、骨折のリスクを評価することができます。
CT検査
CT検査はX線を使って身体の断面を撮影します。頭部から下肢まで体内のさまざまな病巣を発見することができます。
当院では、内臓脂肪の測定を行っており、メタボリックシンドロームの評価も行っております。また糖尿病によるASO(閉塞性動脈硬化症)の評価のため造影剤を使用した検査も施行しております。



MRI検査
MRI検査は強い磁場に身体を入れて、磁場の力と電波を使って身体の内部を画像化する検査です。いろいろな角度から体の断面を撮像することができ、脳、脊椎、筋肉、関節、血管などの情報が得られます。当院はオープン型MRIを採用しており、従来型のMRIと比べ開放性に優れており、閉塞感から来る患者さんの苦痛を大幅に軽減しています。またMRI特有の騒音も小さくなっています。X線を利用していないので被ばくの心配もいりません。




検査の紹介
血管検査
高血糖によって引き起こされる様々な合併症の主な要因は[血管障害]です。そこで生理機能検査室では血管(動脈)の状態を血管機能と形態の2つの方向から評価します。
1. 血管内皮機能検査(FMD検査)
血管障害の最初のステップは、血管内皮障害です。
血管内皮が傷つき、修復ができなくなると動脈硬化につながります。この血管内皮細胞の状態を調べるのが[FMD検査]です。

2. 頸動脈エコー
頸動脈エコーで全身の動脈硬化の程度を把握することができます。
また、脳血管疾患に対する評価にももちいられています。
内皮機能障害が改善されないと、内皮細胞の内側の血管壁にコレステロールや白血球が沈着し動脈硬化が始まります。総頸動脈の動脈硬化の有無を調べるのが頸動脈エコーです。
動脈硬化が起こると血管の壁(内膜中膜複合体:IMT)が厚くなり(正常IMT1ミリ以下)進行すると血管内空が狭くなってきます。
このような血管壁の変化は冠動脈疾患や脳梗塞などの動脈硬化性疾患の発症と相関するため動脈硬化症のスクリーニング検査として実施しています。
3. 血管機能検査・下肢虚血の有無を調べる検査
- CAVI/ABI
- SPP