糖尿病の治療

基本は食事療法と運動療法

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合併症のない未来

糖尿病治療の土台の上で「合併症のない未来」という屋根を支える大きな柱は食事療法と運動療法です。
それで不十分な場合は薬物療法を追加します。しかし、お薬の力だけでは、十分な太さがなく屋根を支えることはできません。

血糖コントロールの目標値

7%

コントロール目標値

治療目標は年齢、蓷病期間、臓器障害、低血糖の危険性、サポート体制などを考慮して個別に設定する。

高齢者の血糖コントロール目標値について

 現在、日本では超高齢社会を迎え、高齢者糖尿病は増加の一途を辿っています。高齢者では心身機能の個人差が大きく、さらに重症低血糖を来しやすいと言われています。重症低血糖は、認知機能を悪化させますが、脳梗塞や心筋梗塞もより起こしやすくなります。  2015年、日本糖尿病学会と日本老年医学会は合同で委員会を設置し、高齢者の糖尿病診療のための血糖コントロール目標値を作成しました。  患者さん一人一人の特徴や健康状態、年齢や認知機能、身体機能(自分の身の回りのことを自分一人でどれだけ出来るか、社会生活を送るための基本的な作業を自分一人で出来るか出来ないかなど)、他にどんな病気を抱えているか、重症低血糖のリスクはあるかなどを十分に検討し、個別に血糖コントロールの目標値を決めること、重症低血糖を避けるために、目標下限値を設定し、より安全な治療を行うこと、さらに目安としての目標値はありますが、患者さん一人一人の特徴に応じて柔軟に臨機応変に対応することが最も重要です。

高齢者っていくつから?

 厚生労働省が定めている高齢者とは、65歳以上の方を指します。しかし最近では「高齢者」という言い方よりもずいぶん若い印象を持つ方も大勢います。ですから、そのような元気な高齢者では先に述べたように、熊本宣言と同様のHbA1c7.0%未満を目標とすべきでしょう。ですが、重症低血糖が心配されるような薬剤(インスリンやインスリンの分泌を促進するお薬)を使っている方では、もう少し緩やかなコントロール基準でも良いのです。なぜなら重症低血糖はそれだけで寿命を縮めたり、認知症を引き起こしたり、脳梗塞や心筋梗塞を起こす危険性があるからです。重症低血糖を起こす危険性のあるお薬を使っている方は、HbA1cを6.5~7.5%程度にコントロールしましょう。75歳以上では7.0~8.0%程度のコントロールが望ましいとされています。  また外出は一人では不安だけれども、自分の身の回りのことは自分で出来る高齢者の場合も7.0%未満を目指しましょう。重症低血糖を起こす危険性のあるお薬を使っている方は7.0~8.0%が目標です。  しかし、自分の身の回りのことをするにも誰かの助けが必要な方や糖尿病以外にも多くの疾患を抱えていらっしゃる患者さんでは、緩やかな血糖コントロールを行います。重症低血糖を起こす危険性のあるお薬を使っていない方は8.0%未満、使っていらっしゃる方は7.5~8.5%程度です。 最初に述べたように、患者さん一人一人の状態によって目標とするHbA1cの値は大きく変わります。まずはご自分の主治医の先生にお尋ねくださいね。

血糖値以外の目標は?

体重 標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
体格指数(BMI)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

BMI20~24が適正とされる。
BMIが20を下回っても必ずしも積極的に体重増加を図らなくてもよい。
BMI25以上は肥満です。
肥満の人はまずは現体重から5%体重を減らしましょう。
それを達成できたら主治医と相談し、目標体重を決めてください。

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その他にもこんな検査があります

糖尿病腎症を知るために

  • 尿中微量アルブミン:○○.〇 mg/g・Cre
  • 尿中タンパク:○○.〇 g/g・Cre

動脈硬化の程度をみる

  • FMD検査:○○.○%
  • CAVI:(右) ○.○○mm (左) ○.○○mm

血管の詰まり具合を見る

  • ABI:(右) ○.○○ (左) ○.○○

糖尿病網膜症を発見するには

  • 眼底検査
  • かかりつけ眼科を見つけて定期的に受診しましょう。

糖尿病の未来はあなた次第

  • 悲惨な末路も、明るい未来も、あなたは選ぶことが出来ます。
  • どちらの道があなたにとってよりハッピーなのでしょうか?

あなたの目の前に
その分かれ道があります。

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